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株価暴落から学ぶ(値動き、予兆察知、暴落時の取引方法)

株価暴落は一定の周期で繰り返しています。
リーマンショックのような暴落相場になった場合に冷静に対処できるかは、
経験といかに想定しておくかだと思います。

過去の相場の歴史から学んで見ようと思います。

過去の暴落

過去の相場の暴落の下落幅、下落の原因、下落から底入れまでの期間を知ることにより、
実際に下落相場となった際に、周りの悲観的な情報に流されず、
今後の相場の動きを想定して、立ち回ることができるようになるはずです。

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リーマンショックまで(〜2008年)

現在まで(2008年〜2017年)

  • 東日本大震災 2011年3月11日 福島原発1号機、3号機が爆発した直後の3月15日、パニック売り8227円。これが底。
  • 安倍新政権アベノミクス 2012年11月 安倍が首相に就任した12月26日からの1年間で日経平均は60%超上昇
  • チャイナショック 上海総合指数下落 2015年 上海総合指数は6月から7月にかけ20%超急落。8月後半に世界株安
  • 年初大暴落 2016年02月12日 2月10日に日経平均株価が16,000円割り、翌々日には大台の15,000円割れ。ドル円もたった10日で10円の円高
  • 英国EU離脱 2016年06月24日 前日比1286円3(7.92%)安の1万4952円 一時1ドル99円台

暴落時の日経平均の動き

リーマンショック

暴落した日
2008年9月15日 アメリカの銀行のリーマン・ブラザーズが破綻したタイミングで起こりました。

暴落原因
サブプライムローン問題による資産価格の暴落が起こりました。
負債総額6000億ドル(64兆円)という史上最大の倒産だったため、
世界的な金融危機を招きました。

日経平均の動き(2008年)
日がないものは月末の終値

月日 終値 説明
9月12日 12,214円 リーマンショックの前営業日
9月30日 11,259円 リーマンショック発生の月末。下落1000円程度
10月28日 8,576円 翌月末。下落2682円、最大4264円。6994.9円の最安値
11月 8,512円 -
12月 8,859円 -

日経平均の動き(2009年)
月末の終値

終値
1月 7,994円
2月 7,568円
3月 8,109円
4月 8,512円
5月 9,522円
6月 9,958円
7月 10,356円

2番目の大底は、2009年の3月10日の7,021円。
その後は毎月400円ほど上げていく値動きをしました。  

2008年9月15日のリーマンショックから、最初の大底までは1ヶ月半。
2番底までは半年ほどでした。

世界同時株安(2016年)

暴落した日
2016年1月4日 年初、中国景気の減速懸念などから1ヶ月半ほどの間、株価が下落しました。

暴落原因
明確な原因がないが、中国景気の一段の減速懸念と中国政府の株式売買規制(サーキットブレーカー)
などをきっかけとしてヘッジファンドなどの大手投機筋が日本市場に先物売りを仕掛けて来たことで
大幅下落となりました。

日経平均の動き(2015年12月〜2016年)
日がないものは月末の終値

年月日 終値 説明
2015年12月31日 19,033円 -
2016年1月4日 18,450円 -
2016年1月29日 17,518円 一時16,017円まで下落
2016年2月29日 16,026円 一時14,865円まで下落
2016年3月31日 16,758円 -
2016年4月28日 16,666円 一時15,471円まで下落
2016年5月 17,234円

年初に明確な理由がなくいきなり約500円の下げから始まります。
そこから、2月の底の14,865円まで続落して不安定な値動きを続けます。
3月に入って、16000円後半を推移し、安定してきます。
4月はまた、値動きが激しくなりますが、徐々に値を切り上げていきました。

日経平均1年4カ月ぶりに15,000円の大台を割る
→ 値動きにおいて参考になる記事

暴落の予兆を察知する

過熱感のある相場を見抜き、人生を狂わすような大損失をさけるためにも
相場を読む力をつける必要があります。
指標やサインは絶対的なものではないですが、知っておくことで大きな負けを回避できる可能性が高まります。

以下より、抜粋して記載しています。
参考URL

出来高を伴う下落

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出来高を伴う下落は弱気のサイン、出来高を伴った上昇は強気のサインというのはテクニカル分析の定石があります。

信用取引評価損益率

信用取引の売買状況を知ることが相場の先行きを知るための一つの目安になります。
「信用評価損益率」は、信用取引を行っている投資家の平均損益を表し、
建玉の評価損益合計を買建玉の総額で割って算出します。

例) 買建玉の総額が1000億円の時に、評価損益の合計がマイナス50億ならば、
信用評価損益率はマイナス5%となります。

値は0〜マイナス20%で推移しており、0%に近いほど利益が出ている
投資家が多い状態だと考えられます。

この指標と株価は一定の相関関係があります。
評価損益率が0に近づく:含み損をかかえる投資家が減り、株価も上昇状態で天井圏が近い状態
評価損益率がマイナス20%に近づく:追証が発生する水準となり、底入れの目安となります。

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信用評価損益率は、松井証券がネットで公開している「ネットストック投資指標
がオススメです。松井証券に証券口座を持っていなくてもみれます。
メルマガに登録すると毎日夕方に最新の指標が送られて来るので便利です。

Traders webでも見れます。
信用残の推移:信用取引 - トレーダーズ・ウェブ(株式情報、FX情報)

サイコロジカルライン

日経平均の月足のサイコロジカルラインで相場の過熱感を掴む方法もあります。
サイコロジカルラインとは、過去12ヶ月において前月終値より今月終値が上昇して
終わった月が何ヶ月あるかで計算される。

上昇して終わった月は勝ち。下落して終わった月は負けとなる。
この勝率が83%に近づくと過熱感があるサインとして読み取ることができる。

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1990年移行に月足のサイコロジカルラインの勝率が83%を超えたのは、4回だけ。
その4回とも株価は天井をつけてその後大きく下落しているそうです。

サイコロジカルラインを見れるサイト、ツール

期間の値は12が一般的に使われています。
月足なら12ヶ月、週足なら12週、日足なら12日

株センサー
→ 買いシグナル、売りシグナルの出ている銘柄を確認することができます。

サイコロジカルライン | チャート | 情報 | MARKET SPEED FX オンラインヘルプ | 楽天 FX | 楽天証券
→ 表示チャートの期間を変更すれば、月足もみれます。

移動平均線からの上方乖離率

25日移動平均線からの5%の乖離率は、
短期的な過熱感を表すサインです。

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このような場合は、保有株の半分売りを検討し、
25日移動平均線を割り込んだ場合は、全て売却するのが望ましいようです。
理由としては、25日移動平均線を割り込むと下落トレンドに移行している可能性が高いためです。

暴落時の株価底打ちを確認する

出来高を伴った下落

暴落の予兆を察知するでも記載していましたが、
大きな出来高を伴った下落を底打ちサインとします。
下ヒゲが大きくついているときは、買いの圧力があるため、底入れの可能性が高くなります。

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暴落銘柄の数

底入れ局面では個別銘柄においても投げ売りがでてきます。
投げ売りの基準は25日移動平均線からの乖離率が20%を超えるものとします。

暴落銘柄が200を超えてくると底入れの可能性が高いです。

25日移動平均線からの乖離率を表示出来るサイト

全市場 25日移動平均乖離率ランキング

東証全体【乖離率(25日)】ランキング・マイナス

25日移動平均線乖離率 買いサイン
→ -15%の乖離率の銘柄を表示する

暴落時の取引

逆張り投資手法を前提として記載します。

暴落時に購入する銘柄を選定しておく

優良株

スクリーニングで以下のような条件で絞込みを行い、誰でも知っている銘柄を絞り込む。

1.東証1部上場
2.時価総額が3000億以上
3.株主持ち分比率30%以上
4.配当利回り2%以上
5.今期黒字予想
6.PER15倍以下
7 PBR1倍以下

楽天証券のスクリーニング機能で検索してみました。 2017/03/01時点

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EFT

個別銘柄の選定が難しい場合は、日経平均株価に連動するEFT(上場投信)などに投資するのも良いと思います。
日経平均に直接投資が可能で初心者でもシンプルにわかりやすい投資が可能です。 暴落時は、心平穏に取引するのは難しいかもしれませんが。。

カブドットコムの売買手数料無料のEFT

米国向けの投資を行っている人ならば、以下のEFTへの投資が個人的には、オススメです。

投資家に人気のバンガード社のEFT

暴落を察知したら

サイコロジカルライン出来高を伴った高値更新などで、暴落の予兆を察知できた場合、
現金比率を上げて行きます。リスク資産:現金の比率が7:3であったら、3:7などと資産配分を変更していきます。

よくあるのは暴落時に大量保有していて、売るに売れず
買いを入れるどころでない状態になっている。

どんなに相場が良い状態でも、少なくとも投資用資金の3割以上の現金を保有すべきだと思います。

暴落の底入れを確認する

本当の底というのは、誰もわかりませんが。。
出来高を伴った下落、暴落銘柄数などの指標を用いて、底入れを確認します。

暴落時の株の買い方

暴落時は異常状態なので、基本的に半値になっても生活に支障を来さない程度の資金を投入します。
基本的に現物株を中心として信用取引先物取引を利用する場合でもあまり大きなポジションを持たないようにします。

底入れしたと思っても1度で購入するのではなく、
二度、三度と買い下がるか、反発を確認してからの買い増しを行っていきます。

底入れしたと思ってもさらに底抜けしていく可能性があるためです。

暴落時は、冷静な感情ではいられないと思いますが、
どうするかを想定しておくで大きなチャンスにすることもできます。

参考になれば幸いです。