本当はいくらで売買できるかを決める「約定方式」
取引開始前に仕掛けた指値や成行注文が場が始まったらいくらで約定するか、分からないため、前日にしかけた注文を取り消しました。 結果としては知っていれば、大きな利益を得られた相場でした。
これを機に約定方式について、理解を深め、獲れる相場を取れるような知識をさらに身につけて行きたいと思います。
ザラバ方式と板寄せ方式といものがあります。
ザラバ方式:取引が行われている最中の約定方式 板寄せ方式:取引開始時(寄り)、終了時(引け)の約定方式
ザラバ方式
ザラバ方式の要件
ザラ場(取引中の時間帯)では価格優先、時間優先で条件が合致すれば、約定します。
引用元:株価の決まり方と特別気配!売買方式を知らずに株は買えない
たとえば、買い注文の場合は
一番高い価格の買いが約定します。(価格優先)
現在価格500円のときには、501円の買い注文よりも500円の買い注文から約定します。
同じ価格で出された買いについては、早く出した注文から約定していきます。(時間優先)
引用元:株価の決まり方と特別気配!売買方式を知らずに株は買えない
上記の状態で498円で1000株売り注文をすると一番高い500円600株でまず約定し、残りは499円、498円で約定していきます。
板寄せ方式
以下のような前後場の始値、終値を決定する際などに用いられる方式です。
少々複雑ではありますが合致要件は、以下のとおりとなっております。
板寄せ方式の要件
1.成行の全量執行(成行 or 指値は成行優先)
2.当該値段よりも優先する価格の指値注文(より高い買い指値、より安い売り指値)の
全量執行
3.当該値段における売りまたは買い指値注文の全量執行、かつ、反対の注文の最低売買単位以上の約定
すなわち、始値が決定したということは、それ以前に出された注文のうち、成行及び始値よりも 優先する価格の指値注文(より高い買い指値、より安い売り指値)は、全て始値で執行する ことを意味します。(始値における指値注文は、一部出来となる等全てが執行しない可能性が あります)