昇格投資法とは
グッドコムアセット(3475)を購入した経緯で、昇格投資法についてちゃんと理解しておかないと 感じ、情報をまとめてみようと思います。
昇格投資法とは?
東証一部への昇格を事前に察知し、昇格時のキャピタルゲイン(売買差益)を得る手法です。
v-com2さんが以下の本を出版されたことで、非常に有名な取引手法となり、
昇格目的だけでは、利益を上げることが難しくなっている現状があります。
割安さ、優待、業績、市場の状況などを加味して、銘柄を慎重に選ぶ必要があります。
業績が良い、銘柄であれば、昇格時に売り抜ける必要はなく、
その後のキャピタルゲインも享受していく方向性も探っていくとよいかもしれません。
東証一部への昇格条件
まず、昇格候補となりうる銘柄を見つけるために、昇格条件を確認しておきます。
東証2部から昇格する際の条件を記載します。東証マザーズ、JASDAQにおいては多少、時価総額や流動株式数の条件が異なります。
詳しくは以下を参照して下さい。
一部指定・指定替え・市場変更基準
1.株主数
2,200人以上
これが一番難しい条件になります。
有価証券報告書や四季報(楽天証券など)で確認。
基本的には、iPhone「適時開示なう」やAndroid「TDnetView」で適時開示情報に
昇格サインがでている銘柄がないか確認してから、チェックするとよいと思います。
2.時価総額
時価総額40億円以上
時価総額 = 株価 × 発行株式数
3.流動株式数
- 2万単位以上 ※ 100株なら、200万株以上となります。
- 流通株式時価総額 20億以上 (流通株式数×株価)
- 流動株式比率 35%以上 (流通株式数 ÷ 発行済株式数)
流通株式は、役員とその親族、10%以上の大株主、自己株式数を除いた株式のこと
4.在籍期間
東証二部、マザーズ、JASDAQは上場してから在籍一年間を経過しないと 一部に昇格できないルールがあります。
JASDAQからの一部はなかなかないが、二部、マザーズでは、 昇格する銘柄が数多くあるそうです。
昇格サイン
- 優待新設または、拡充
- 株式分割
- 立会外分売
- 貸借銘柄選定
株主数、流動性、時価総額の上昇を見込む施策がサインとなります。
適時開示情報アプリで上記のワードを登録しておいて、監視しておくと良いですね。
銘柄選定
- PER15倍以下、PBR1倍以下などで割安
- 配当利回りが2〜3%
- 業績上方修正が見込まれている
昇格期待が既に折込み済みで、既に割高になってしまっている銘柄を回避することで、
利益を上がられる可能性が高まります。
わかりやすい昇格サインを出している銘柄は、割高になってしまう傾向にありますが。
割高な銘柄は、昇格後に下げることも大いにあるため、
この銘柄選定は非常に重要となります。
企業の一部昇格のメリット
以下のようなメリットがあるそうです。メリットばかりですね。 デメリットは、準備資金や条件達成のための費用とかですかね。
- 流動性の向上により、資金確保が容易になる
- 社会的な認知度が上がることで、企業としての宣伝となる
- 信頼度が上がり、銀行からの借入金における金利を下げることができる
- インデックスへの組み込み、機関投資家からの買いが入り、株価が上昇しやすくなる
まとめ
- 昇格投資は、昇格時に必ずしも利益が上がるものでない。一つの材料として使える。
- 昇格サインを適時開示情報などで監視し、先回り投資を行う。
- 一般的な銘柄選定同様、割安で業績が良い銘柄を選定して、利益を挙げられる可能性を高める。