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NISA口座の金融機関変更する際に知っておきたい6つの知識

株を買いたいのに買えない、欲しい投資信託を取り扱っていない、 手数料が高すぎるなど、NISA口座を別の金融機関に変更したくなることがあります。

私は、SBI証券にNISA口座を作っていますが、 優待で手数料をキャッシュバックしてくれるGMOクリック証券に移そうかを検討するために 知っておくべき情報をまとめてみました。

1. 変更タイミング

2016年現在のNISA制度では、金融機関を1年毎に変更可能

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年の途中に変更する場合は、非課税枠を一度も使っていないことが条件です。 一度でも使っていると次の年からしか変更できません。

2. NISA口座での購入済みの株式

A金融機関で2016年に50万円分の金融商品をNISA口座で購入し、2017年から別のB金融機関にNISA口座を移した場合、 A金融機関に50万円分の金融商品は残り、売却時には税金はかかりません。NISA口座の税制免除は残ります。

ただし、A金融機関に50万円分の金融商品はB金融機関のNISA口座には移動はできません。

3. ジュニアNISAは金融機関を変更できない

ジュニアNISAでは18歳まで原則払い出しが制限されているのが理由です。 どうしても変更したい場合は、開設済みの口座を一度、廃止にする必要があります。

ただし、災害など止む得ない理由を除いて口座を廃止にした場合、 非課税で受領したすべての売買益、配当金などが過去に遡って課税されてしまいます。
よって、ジュニアNISAでは金融機関は変更できないと理解しておく必要があります。

4. NISA口座では購入手数料が無料の証券会社がある

日本株の売買手数料が無料:SBI証券松井証券マネックス証券楽天証券
海外株(ETFを含む)の購入手数料を全額キャッシュバック:SBI証券マネックス証券楽天証券

売買手数料が無料はかなり、魅力的ですね。
海外株の購入も検討されている方ならば、上記の証券会社を選ぶ魅力がぐっと上がります。

5. 金融機関を変えるとNISA口座で購入した株のロールオーバーができない

ロールオーバーとは、5年間の非課税期間が過ぎた後に期間を延長すること。
NISA口座は購入してから5年間だけ、非課税となります。

したがって、期限が切れた時点で含み損となっていて売りたくない場合は、 再度、非課税を枠を使って延長する必要がありますが、金融機関を変えている場合は、 NISA口座が別の金融機関に移っているので、延長できません。

6. 金融機関の変更方法

6.1 金融機関の受付期間

変更を希望する年の前年10月1日から、変更する年の9月30日まで

この期間内に変更先、変更元のそれぞれの金融機関で手続きを行い、完了させておく必要があります。

例えば、2017年からNISA口座を開く金融機関を変更したい場合は、 2016年10月1日から変更手続きが可能、また2017年になっても9月30日までに変更手続きを 完了させることができれば、2017年のうちにNISA口座を開く金融機関を変更することが可能です。

詳細変更手続き
【1】現在NISA口座を開いている金融機関に、「金融商品取引業者等変更届出書」を提出し、 「非課税管理勘定廃止通知書」または「非課税口座廃止通知書」を送付してもらう。  
【2】新たにNISA口座を開設する金融機関に、「非課税口座開設届出書」を提出。 その際、【1】で受け取った「非課税管理勘定廃止通知書(非課税口座廃止通知書)」も添付する。 ※必要に応じて、本人確認書類も提出。  
【3】新たにNISA口座を開設する金融機関が税務署への申請手続きを行なうので、 あとはNISA口座開設完了の連絡を待つだけ!

引用元

調査しての感想

変更手続きは、変更先・元において作業が必要で時間もかかりそうですね。
SBI証券で米国株の取引を行う可能性もありそうなので、一旦は変更しない方針となりそうです。

SBI証券はSBI銀行との間で、資金の出し入れが激しいこともあり、投資資金の把握がしづらいという課題があり、
悩ましいところがあります。米国株の取引をSBIでやらないと決められれば、NISA口座の移動も検討の余地ありといったところです。 変更は慎重に行って下さいね。