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確定拠出年金を行う金融機関比較と商品ラインナップ(SBI、楽天)

確定拠出年金の積立を行う金融機関の選択は重要です。
金融機関の変更は、手続きが面倒で2ヶ月以上もかかり、
移管作業の際に積立てた商品が目減りする危険性があるためです。

各金融機関の手数料比較と取扱商品のラインナップをまとめてみました。

2016/05/11時点の情報となります。

各金融機関の手数料比較

金融機関の選択ポイント以下と考えています。

  • 運営管理手数料が無料になるか
  • 異なる資産クラスで低コストのファンド(投資対象)を揃えているか
  • 運用指示がし易いか
  • 自分に合った受け取り方ができるか

手数料、投資対象のラインナップを踏まえると以下の金融機関がお勧めとなります。
条件を満たせば、運営管理が無料or低料金となり、各社とも低コストのファンドがバランスよく揃っています。

金融機関 口座開設 運営管理 移管費用 給付方法 備考
SBI証券 3,857円(SBI分 1080円) 167円(50万円未満は491円) 4320円 一時金・年金(併用不可) 資産残高が50万以上あれば、金融機関の管理費用は0円
楽天証券 2,777円 167円(10万円未満は393円) 4320円 一時金・年金・一時金&年金(併用) 資産残高が10万以上あれば、金融機関の管理費用は0円
りそな銀行 2,777円 167円(10万円未満は393円) 4320円 一時金・年金・一時金&年金(併用) 国内株式ファンドが充実、資産残高が10万以上あれば、金融機関の管理費用は0円
野村證券 2,777円 370~450円(200万以上で370円) 不明 一時金・年金・一時金&年金(併用) ファンド維持費が全体的に易く、運用積極は向き

手数料の安い優良ファンドのラインナップから考えて、
SBIと楽天が他を抜きん出ているため、選択肢としてはこの2つになると思いますが、
りそな銀行野村証券も手数料で健闘しています。

確定拠出年金でかかる手数料

口座開設手数料

国民年金連合会への費用として2,777円が必ず発生する。

運営管理手数料

国民年金連合会と信託銀行の管理費用で167円は発生します。

積立停止中でも信託銀行の管理費用で64円は発生します。
確定拠出年金は途中でやめられないため、64円は発生し続けます。

資産移管

別の金融機関に変更、転職先会社が企業型確定拠出年金などを
実施している場合に発生する移管する必要がある

楽天、SBIの取扱い商品(ファンド)

各資産クラスで最低コストの投資信託を揃えているSBI証券楽天証券の商品を紹介します。
手数料が安いもの、または、人気のファンドのみを記載します。

選ぶポイントとしては、信託報酬が少なく、純資産が極端に減ったりしていないか。
安定した運用を見込めるかという点です。

楽天証券

日本株式クラス

商品名 委託会社 信託報酬 純資産
三井住友・DC日本株式インデックスファンドS 三井住友アセットマネジメント 0.2052% 23.41億円
たわらノーロード 日経225 DIAMアセットマネジメント 0.2106% 13.15億円
フィデリティ・日本成長株・ファンド フィデリティ投信 1.6524% 3261.6億円

「三井住友・DC日本株式インデックスファンドS」とたわらノーロード 日経225海外株式クラス」が
突出して低コストになっています。日本株式で資産形成するならば、この二つが有力です。

海外株式クラス

商品名 委託会社 信託報酬 純資産
たわらノーロード 先進国株式 DIAMアセットマネジメント 0.2430% 46.06億円
インデックスファンド海外新興国エマージング)株式 日興アセットマネジメント 0.594% 64.32億円

たわらノーロード先進国株式が低コスト。

国内債券クラス

商品名 委託会社 信託報酬 純資産
たわらノーロード 国内債券 DIAMアセットマネジメント 0.1620% 11.54億円

海外債券クラス

商品名 委託会社 信託報酬 純資産
たわらノーロード 先進国債 DIAMアセットマネジメント 0.2160% 6.83億円
たわらノーロード 先進国債券(為替ヘッジあり) DIAMアセットマネジメント 0.2160%
インデックスファンド海外新興国エマージング)債券(1年決算型) 日興アセットマネジメント 0.5616% 22.61億円

こちらもたわらノーロードが最有力候補。

国内海外REITクラス

商品名 委託会社 信託報酬 純資産
三井住友・DC日本リートインデックスファンド 三井住友アセットマネジメント 0.2808%
野村J-REITファンド(確定拠出年金向け) 野村アセットマネジメント 1.026% 207.0億円
三井住友・DC外国リートインデックスファンド 三井住友アセットマネジメント 0.3024%

バランス型

商品名 委託会社 信託報酬 純資産
セゾン資産形成の達人ファンド セゾン投信 1.55% 328.36億円
セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド セゾン投信 0.72% 1120.70億円
三菱UFJ DCバランス・イノベーション(KAKUSHIN) 三菱UFJ国際投信 0.648% 12.04億円
投資のソムリエ<DC年金> DIAMアセットマネジメント 1.188% 8.84億円

人気のセゾン投信のバランスファンドがあります。
これだけでも楽天証券を選ぶ人がでてきそうですね。

SBI証券

日本株式クラス

商品名 委託会社 信託報酬 純資産
三井住友・DC日本株式インデックスファンドS 三井住友アセットマネジメント 0.2052% 29.54億円
DCニッセイ日経225インデックスファンドA ニッセイアセットマネジメント 0.2052% 0.35億円
ニッセイ日経225インデックスファンド ニッセイアセットマネジメント 0.27% 1132.28億円
野村DC・JPX日経400ファンド 野村アセットマネジメント 0.27% 0.74億円

信託報酬が脅威の0.2052%という2つのファンドがあります。

  • TOPIX最安の「三井住友・DC日本株式インデックスファンドS」
  • 日経225 最安の「DCニッセイ日経225インデックスファンドA」

海外株式クラス

商品名 委託会社 信託報酬 純資産
DCニッセイ外国株式インデックス ニッセイアセットマネジメント 0.2268% 18.50億円
インデックスファンド海外株式ヘッジあり(DC専用) 日興アセットマネジメント 0.3024% 13.61億円
EXE-i 先進国株式ファンド SBIアセットマネジメント 0.2484% 51.77億円
iFree NYダウ・インデックス 大和証券投資信託委託 0.2484% 6.67億円
インデックスファンド海外株式ヘッジあり(DC専用) 日興アセットマネジメント 0.3024% 18.98億円
三菱UFJ DC新興国株式インデックスファンド 三菱UFJ国際投信 0.594% 84.43億円

「DCニッセイ外国株式インデックス」は、先進国株式クラスの中で最低コストの商品の一つ。
約半年で10億以上の資産を集めています。

国内債券クラス

商品名 委託会社 信託報酬 純資産
三菱UFJ 国内債券インデックスファンド゙(確定拠出年金) 三菱UFJ国際投信 0.1296% 147.27億円

低コストですが、リスクがない分、リターンは限られる商品となります。

海外債券クラス

商品名 委託会社 信託報酬 純資産
三井住友・DC外国債券インデックスファンド 三井住友アセットマネジメント 0.2268% 491.53億円
インデックスファンド海外債券ヘッジあり(DC専用) 日興アセットマネジメント 0.2808% 21.83億円
三菱UFJ DC新興国債券インデックスファンド 三菱UFJ国際投信 0.5616% 24.79億円

ヘッジありの商品は為替リスクを軽減できる商品となっています。

国内海外REITクラス

商品名 委託会社 信託報酬 純資産
DCニッセイJ-REITインデックスファンドA ニッセイアセットマネジメント 0.27%以内 0.26億円
DCニッセイJ-REITインデックスファンド ニッセイアセットマネジメント 0.594% 13.23億円

「DCニッセイJ-REITインデックスファンドA」が最低クラスのインデックスファンドになります。
今まで高かったREIT系ファンドでしたが、手数料の安いファンドが補完されています。

バランス型・アクティブファンド

商品名 委託会社 信託報酬 純資産
DCインデックスバランス(株式20) 日興アセットマネジメント 0.1836% 19.52億円
野村DC運用戦略ファンド(愛称:ネクスト10) 野村アセットマネジメント 1.296% 61.1億円
ひふみ年金 レオス・キャピタルワークス 0.8208%
みのりの投信(確定拠出年金専用) ポートフォリア 1.674%以内
eMAXIS 最適化バランス(マイゴールキーパー) 三菱UFJ国際投信 0.54% 0.52億円

※DCインデックスバランスには他にも株式40、60、80の商品あり。数字が大きくなるほど、株式の割合が増えます。
日本株
※eMAXIS 最適化バランスについても他にも類似商品があり

バランス型は比較的、資産配分のコストがあるため、信託報酬が高くなりがちですが、
かなり低く押さえられている印象です。

ひふみ年金は人気のひふみ投信のマザーファンドに投資する投資信託となっています。
アクティブファンドのため、手数料が高めですが、高いリターンを叩き出しているため、
選択する人もいると思います。

まとめ

  • 他の金融機関より低い運用手数料から考えて、SBI証券楽天証券から選ぶのが無難です。
  • SBI証券楽天証券の手数料の安い優良ファンドのラインナップは甲乙つけがたいが、SBIの方が 長く運用している分、手数料の安いファンド数は多く、安心感があります。

とりあえず、SBI証券楽天証券の資料請求をしてみることをオススメします。

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