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払済保険のメリット・デメリットと払済前の確認ポイント

払済保険とは?

毎月の保険料の保険料の支払いを停止し、支払った保険料分の保障額の保険に変更する制度のこと。

毎月の支払いが厳しくなったが、解約はしたくない場合などに行う。
保険の種類によって、損する場合があるのでメリット・デメリットを押さえて置く必要がある。

払済保険のメリットとデメリット

メリット

  • 払済保険に変更した時点から保険料が発生しない。
  • 保障額は減るが、契約の保証を継続できる。
  • 払済後も支払い済みのお金は契約時点の予定利率で運用され続ける(解約返戻金は増えていく)

デメリット

  • 保険料を払い続けるよりも保障額は小さくなる。
  • 契約は主契約のみとなり、特約や配当なども一部例外を除いて消滅してしまう。
  • 一度払済にしてしまうと元に戻すことはできない。

払済保険のメリット・デメリットを見るとわかる通り、この制度の目的は保障は下がるが保険料の払込みを終了することができることにあります。

保険関連用語

メリット・デメリットの中に出てきた用語を以下に記載しています。
深く理解したい方はお読みください。

主契約
一つの保険には入院給付金、死亡保険金など多くの保障がついているがその中の一つが「主」
の契約となっていて、オプションとして特約がついている。

配当
保険会社が契約者から預かった資金を運用して余剰金が発生することがあります。
これを契約者に支払うお金を「配当」と呼びます。

配当は契約の種類によって異なります。

保険種類 説明
有配当保険 毎年または5年ごとに、決算において3つの予定率と実際の差によって剰余が生じた場合に契約者に分配される保険
差配当付保険 予定利率より実際の利率が高く、運用益に剰余が生じた場合に、契約者に配当が分配される保険
無配当保険 剰余金の分配を行わない保険。分配がない分、保険料が安くなります

払済保険に変更すると損してしまう可能性が高い保険

低解約返戻金タイプ

このタイプは、解約時の返戻金を抑える代わりに月々の保険料を低くしている保険のことです。
支払った保険料がまだ少ない状態で払済にすると一般的な保険に比べて払済保険に変更した場合の保障額が低くなってしまいます。

変額保険

変額保険は、払済保険にすると保障額が一定額になってしまう。運用実績が悪い時に払済にして、
その後、景気が良くなった時に運用実績が良くなることがあるので、景気の動向も考慮に入れながら払済を検討する必要があります。

積立利率変動型の商品と混同しないようにする。
積立利率変動型の商品の場合は、払済後でも保障額は変動する。

払済にするまえの確認のポイント

・ 払済予定の保険が払済可能かどうか?払済後の保障額はどうなるかを確認する
・ 払済後に新規保険加入を考えている場合は、新規保険に加入できてから保険を払済にする
⇛ 健康状態で保険加入できない場合も想定されるため。

確認を疎かにすると大きな損失になってしまうのが保険の契約です。
慎重に確認してから判断していくことをおすすめします。