大きな失敗をせずに最大のリターンを得るためのリスク管理
トレーダーは、どこで買って、どこで売るかということ学んでいるが、 資金管理やリスク管理管理については投資経験10年、20年のトレーダーでも正しいテクニックを身につけている人はごく僅かにすぎない。
それゆえ、小さい勝ちを積重ねた上で、大きい一発の負けで結局、収支がマイナスになっています。
今回はどこで買うか、売るかよりももっと大切な大負けをしないためのリスク管理について学んでいきます。
1. リスク管理とは
1.1 資金管理とリスク管理の目的
資金管理とは? 自分の投資資金を明確にし、破産しないという前提のもとに自分の投資用資金を最大限効率的に運用する方法。 リスク管理とは? 自分のリスク量を取引するたびに確認し、破産しないという前提のもとに自分の取れる最大限のリスクを取ること。
なんとなく管理しているお金とリスクを明確な基準を持って管理する目的があります。
「最大限のリスクを取る」というところがポイント。リスクとリターンは表裏一体です。
破産しないラインを認識し、リスクを取り、収益を上げていきます。
自分は今、投資用資金の何%のリスクを取っているのか。この問いに常に答えられるようにしておく。
1.2 ロスカットラインの決め方
ロスカットラインとは、相場が予想に反して反転した際の損切りする水準のことをいいます。
ロスカットラインを設定する際の基本的な考え方
- 一時的に下がってもトレンドが継続しているなら、ロスカットしないで我慢する
- トレンドが終了したら、いち早く決済する
上記2つを両立させることは難しい。トレンドが継続していて、ロスカットしたくない場合、 ロスカットラインを深くする必要があり、トレンド終了後にいち早く決済するには ロスカットラインを浅くする必要があるからです。
これを解決するためにはトレンド継続、トレンド転換の基準を持たなくてはなりません。
どんな基準を設ければよいでしょうか。
トレンドにはノイズがあり、それが範囲内か範囲外かという基準でロスカットを行うとよいそうです。
タートルズはノイズを意識したロスカットラインを決めています。
タートルズのロスカットラインとは
各銘柄のノイズは2ATR以下
ATR(1日の最大値動き)の2倍以上、逆向きに動いた場合は、ノイズと言えるレベルでないと判断して ロスカットを行います。
ATRに関しては以下に書きました。
トレーダーが学ぶべき資金管理 その2 - お金の勉強、健康の勉強で豊かな人生を送る
相場が予想と逆向きに2ATR動いたらロスカットする ・買い:「買値」 - 「2 × ATR」 ・売り:「売り値」 + 「2 × ATR」
仮にATRが50円だったとすると、今は100円逆方向に動いたら、ロスカットすることになります。
ATRが10円の場合は、20円逆向きに動いたらロスカットします。
トレーダーの都合ではなく、銘柄の値動きに合わせて、ロスカットラインを決めるというところが 重要です。