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「ピーター・リンチの株で勝つ」中長期投資におけるポートフォリオ組み方

ピーター・リンチの本も後半に入ってきました。
有望な株を探し方について、優良な会社かを判断するための数字や、その値を最終チェックするための チェックリストについて見てきました。

「ピーター・リンチの株で勝つ」役に立つ数字
「ピーター・リンチの株で勝つ」投資前の最終チェックリスト

今回は、どのようなポートフォリオを組むべきかについて学んで行きます。

1. 個別銘柄選定で労力が報われるリターン

まず、個人投資家としては年率どのくらいのリターンがあれば、個別銘柄の選定の労力が報われるでしょうか。

年率の参考項目 投資金額の年率リターン
個人投資家が満足する率 30〜25%
価値がない低リターンの長期投資 4〜5%
平均的な長期投資 9〜10%
個別銘柄選定が報われる率 12〜15%

個人投資家が10年間で市場の平均10%に比べて、15%も儲けられたら、すごい。
※ この本が書かれた1990年代は、米国市場では、買付け手数料が3〜8%程かかっていたが、 現状は手数がかなり安くなっているので、もっと収益が上げやすい環境が整ってきている。

2. ポートフォリオの組み方

組み入れる際のポイント

  • 自分の得意な分野に関係する銘柄 ※仕事で最新情報が常に得られるなど
  • あらゆる調査の結果、非常に有望な見通しを発見した銘柄
  • ポートフォリオの場合、3〜10銘柄は保有する。複数の恩恵を受ける可能性があるため。

分散投資

株をカテゴリーに分けてその銘柄の特徴を掴んだ上で分散投資することは、リスクを最小にすることに繋がる。

  • 低成長株 ローリスク、ローリターン。配当狙い
  • 優良株 ローリターン、ミドルリターン。値上がり、配当がそこそこ貰える
  • 急成長株 ハイリスク、ハイリターン。値上がり益が高いが、急落も多い
  • 市況関連株 市況をよく知っていれば、ローリスク・ハイリターンとなる。タイミングを読むことが大事
  • 業績回復株 ハイリスク、ハイリターン。業績不振から立ち直れば、何倍にもなるが、再度悪化すれば、資金をすべて失ったりする
  • 資産株 ローリスク・ハイリターン。低く評価されている資産を見つけることができれば、2,3倍の利益を掴めたりする

上記のカテゴリーにざっくり分け、その中で慎重に調査をする。
その上で、妥当な割安水準で買えれば、かなりリスクを減らせていると言える。

調査は、下記の1.2〜1.4の基準を参考に行うと良い選定ができるはずです。
「ピーター・リンチの株で勝つ」から学ぶ長期投資の知恵