銘柄によっての割安指標
1. 一般的な割安指標
指標 | 基準値 | 意味 |
---|---|---|
PBR | 1倍以下 | 株式時価総額以上の財産を保有 |
PER | 15倍以下 | 1株当りの収益率が高い |
自己資本比率 | 40%以上 | 返済不要の自己資本の割合が高めで、業績悪化時の体力がある |
※ 上記に加えて、配当利回り2%以上(1.25%(最低ライン)〜2.0%(安心))を条件に追加するのも良いと思います。
2. 各指標の意味
PBR
景気変動に左右されずに株価の割安さを測れる。
景気悪化時は業績が悪化します。その結果、業績に対して
株価が割高に見える場合があります。
こういった場合にPBRを用いると割安さを確認できます。
弱点としては、株価との連動性が直接的にないところです。
土地、建物などの固定資産は処分時は非常に安くなりがちなので、
現金等の流動性資産を多く保有する企業を選ぶ必要があります。
PER
PERを用いる場合は、収益が安定している会社を
選ぶ必要があります。具体的には、生活必需品を
扱う食品、小売の企業など。
景気敏感株は、「好景気=高利益=低PER」
不景気の場合はその逆となるのでPERだけで割安かを判断するのは難しいです。
3. 銘柄によっての割安指標
一般的にはPER15倍以下が割安とされていますが、
銘柄によって投資対象とするPERの基準を変えていくと精度があがります。
銘柄種類 | PER | 銘柄種類の判断例 | 説明 |
---|---|---|---|
成長株 | 20倍以下 | 経常利益変化20%以上かつ自己資本比率40%以上など | 毎年20%の成長の場合、PERが下がっていく |
業績横ばい株 | 15倍以下 | 連続増配株、魅力的な優待があれば投資対象となり得る | |
景気敏感株 | 10倍以下 | 素材、輸出(電機・自動車・造船)、加工業界 | 日本は景気敏感株が多い、一見すると割安に見えてしまう |