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大事だけど軽視しがちなお金の知識に関して、有益な情報を提供していきます

リスク低めの薄利を狙う立会外分売

立会外分売とは?

企業が時間外に株式を割引価格で投資家に売りに出すことをいいます。
(取引時間(立会)外に分けて売る)

売り出し決定タイミング:分売日の2週間〜1日
分売価格:分売実施の前日の終値の3〜5%割引した価格
取引手数料:購入無料、売りは手数料がかかる
買い方:抽選方式、上限数あり

IPOに比べて当選確率が高いが、利幅は少ない。
数千から数万ぐらい。
地道にコツコツお小遣い稼ぎ。

今後の立会外分売の実施予定

http://xn–6oq04e5xices93o.jp/schedule/

申込、売却手順

1.立会外分売の予定確認
2.立会外分売の条件確認(銘柄選び)
3.注文申込み (8:20頃までに申込)
4.抽選結果と約定の確認(8:50約定)
5.売却、利益確保(分売実施日9:00より売却可能)

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SBI証券立会外分売のスケジュール

申込時間

証券会社 申し込み時間
SBI証券 分売実施日前営業日18:00~分売実施日8:20
楽天証券 分売実施前営業日の夕刻(概ね17:15頃)~分売実施日8:20
松井証券 分売実施前営業日の17:00〜実施当日の08:30
マネックス証券 分売条件決定日(分売実施日の前営業日)の夕方、分売実施日8:20まで(3:00~5:00を除く)
ライブスター証券 分売実施日の前営業日の夕方以降、分売実施日の当日8:30まで(3:30~5:30を除く)
丸三証券 原則、立会外分売申込実施日の前営業日18:00~立会外分売申込実施日8:00
野村ネット&コール証券 分売実施日の前営業日(分売条件決定日)の大引け後(16:00頃)から分売実施日8:20

申込ルール

証券会社 ルール
SBI証券 ルール
楽天証券 ルール
松井証券 ルール
マネックス証券 ルール
ライブスター証券 ルール
丸三証券 ルール
野村ネット&コール証券 ルール

銘柄選び

株価が低い、または割引率が低い銘柄を避ける

例えば、株価が1000円で割引率が2%の場合、売出し株価で売った場合
1000 * 100株 * 0.02 = 2000円の利益

手数料が400円だったとすると、1600円の利益にしかならない。
ザラ場で株価が上がったタイミングで売るなどすると、利益を出せる可能性があるが
下がったりすることも考えると、最初からある程度の利幅を確保しておくと良いです。

出来高が極端に少ない銘柄は避ける

その人によって少ないの基準は異なると思いますが、出来高10万以下は 避けたほうがいいと考えています。
売り買いがないと自分の思った通りの株価で売れず、利幅を取れない可能性があります。

売り出し数が多い銘柄は避ける

これも、基準が人によって異なるとは思いますが、
5000枚を超えると多いという感覚です。
1000枚以下の場合、希少価値ありで需給は申し分ないと思います。

売り方

  • 分売後の株価下落からの上昇を狙う方法
  • 始値で成行売り
  • 市場の指定替えを狙う方法

分売後の株価下落からの上昇を狙う方法

分売で売りが可能な銘柄は、分売後に株価が下落します。
出来高がある程度高い銘柄であれば、売り分の買戻しで上昇に転じるため、
前引け、大引け、翌日の寄りで売却すれば、利益を確保できます。

始値で成行売り

8:00以降の寄り板を見て、割引後の株価よりも値上がりが期待できそうな場合、
8:20までに買いを入れ、8:50以降の約定を確認して、寄付き成行で売却する。
損する可能性は低いですが、基本的に薄利になりがちです。

市場の指定替えを狙う方法

企業が立会外分売する理由の一つに「市場の指定替え」を狙っている場合があります。
東証マザーズから東証1部へ変更するなどです。
指定替えの条件には利益の継続性、株主数があります。
この株主数を増やすために、立会外分売が利用されたりします。

東証1部に昇格すると株価が大幅に上昇し、利益を享受できます。
※最近は、この投資法が有名になり過ぎて、昇格後に株価が上昇しない銘柄が増えてきているようです。

指定替えを狙っている企業の見分け方

立会外分売の取扱証券会社

証券会社 説明
楽天証券 当日中の売却で売却手数料も無料です。※いちにち定額コースの場合
松井証券 10万円以下の取引は売却手数料が無料(立会外分売にかぎらず)
SBI証券 特になし
マネックス証券 手数料は安め
ライブスター証券 口座数が少ないためか当選確率が高め??手数料もかなり安い
丸三証券 口座数が少ないためか当選確率が高め??
野村ネット&コール 手数料が高めなためか当選確率が高め??

最後に

立会外分売は、IPOよりも少しリスクが高く、手間がかかる印象があります。
銘柄選定、取引方針の検討など、個々の判断が必要でありますが、 リスクが低めなので、初心者がIPOの次に取り組む投資方法としては、良います。