株主優待のタダ取り 低リスクでお得をゲットする方法
株主優待を貰うことは嬉しいですが、株を保有することで株価下落のリスクがあると心配になります。 そういったリスクを軽減する方法として「株主優待のタダ取り」という方法があります。
タダ取りとはいっても、各種手数料が必要だったり、信用取引を使うので 少し複雑でわかりにくいですが、一度理解してしまえば、低リスクでお得に株主優待を貰うことができるようになります。
株主優待をもらうまでの流れ
株主優待について簡単におさらいをしておきます。
1.「権利付き最終日」に株を保有しておく
2. 株主名簿に記載される
3. 数カ月後に株主優待が送られてくる ※ 2〜3ヶ月後
権利確定日と権利落ち日
株式投資において知らないと損する可能性が高い用語です。
用語 | 説明 |
---|---|
権利確定日 | 株主権利がもらえる権限が確定する日 |
権利付き最終日(権利取り日) | 権利確定日の3営業日前に購入しておかなければ権利が得られない日 |
権利落ち日 | 株主権利を得た権利付き最終日の翌営業日 |
株主権利
銘柄を保有することで株主が得られる株主権利。
この権利は上記の権利付き最終日に株を保有していることで権利が得られます。
株価は権利確定日前に上がり、権利落ち日に下落する
権利付き最終日に株を購入しても株主優待はもらえますが、
権利落ち日に株主優待をもらって株が必要がなくなった人が売りに出すことで、株価が下落し、
結果的に株主優待で得られたお得以上の損失となる可能性があるため、「株主優待のタダ取り」の方法が必要となって来ます。
もちろん、一時的な下落なので、企業を応援すると言う意味で保有し続けるのも一つです。
株主優待のタダ取りには「クロス取引」または「つなぎ売り」と呼ばれる方法でリスクを軽減していきます。
クロス取引で株主優待のタダ取りを行う
株主優待のタダ取りでは、以下を行います。
上記を同時に注文してクロス取引(つなぎ売り)を行います。 クロス取引を行うと、買いで100円の損失が出たとしても、売りで100円の利益が出るため 相殺され、価格変動に作用されず株式保有が可能となります。
クロス取引の手順
権利付き最終日までに(当日でもOK)
権利落ち日に
- 現物買いした優待銘柄を「現渡し(品渡)」して信用取引の売りを決済する
上記を行うとクロス取引で購入された株は決済され、株主優待の権利を獲得することができる。
※ 現渡しとは、証券会社に借りている株(空売り)を保有している株で返済すること
株主優待タダ取りのリスクや手数料
手数料とリスクを理解することで思わぬ損失を被らないようにします。
最大のリスク「逆日歩」を避ける方法について記載しました。
各会社の株主優待タダ取り方法
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